3月に入りいろいろな春の野菜がお店に出るようになりましたが、あまり見かけない珍しいものが多いので、おすすめの春野菜をおしえてください。
<春キャベツ>
(平性、甘味)胃腸を丈夫にして気を補強する。整腸作用もある。葉がみずみずしく、やわらかいのが特徴。ふんわりとした口当たりなので生食に向いています。炒め物や浅漬けもおすすめですが、葉が薄いので炒め過ぎ、漬け過ぎは注意です。切り口が新鮮で葉の巻きがゆるいものを選びましょう。
<新じゃがいも>
(平性、甘味)胃腸を丈夫にして気を補強する。
収穫後あまり時間を置かず新鮮なまま出荷されます。そのため、水分量が多く、香りが強いことが特徴。皮が薄いので皮は剥かずそのまま調理することをおすすめします。揚げ物やグリルに向いています。さっと蒸して塩やバターで食べても美味しいです。
<新玉ねぎ>
(温性、甘辛味)体を温め、気と血を補って巡りも良くする。
甘味が強くみずみずしいのが特徴。薄くスライスしてポン酢やサダラが合います。加熱した時のトロリとした食感も魅力的。ホイル蒸しや丸ごとスープ煮もおすすめです。
<さやえんどう>
(平性。甘味)胃腸の機能を高め気を巡らせる。体の余分な水分を除く。
さやえんどうは、中に豆が出来るより前の段階で収穫し、さやごと食べるものを言います。より豆が成長したものがグリンピース、さらに成長したものがえんどう豆となります。同じ食物ではあるものの、さやごと食べることでより野菜感を強く感じます。シャキシャキとした歯ごたえが魅力です。
<うど>
(微温性、辛味苦味)体内の余分な湿気を除き、頭痛や関節の重い痛みを改善。
香りが高くみずみずしいのが特徴。皮を剥いて一口大にカットして水にさらせば
あくが抜けます。酢味噌や味噌マヨなどつけて生で食べるのが美味しくて簡単。
<タラの芽>
(寒性、苦味)体にこもる熱を冷まし炎症を抑えたり、解毒作用もある。
タラの木の若芽のこと。山菜の王様とよばれています。天ぷらだけでなく汁物や炒め物も美味しい。体を冷やす食材なので、食べ過ぎは注意。
<ふき>
(温性、苦味)解毒作用。咳を鎮め痰を出しやすくする。
下処理したふきを、だし汁で煮て醤油をほんの少し加えた程度で美味しくいただけます。全体に張りがあり、ピンとしているものを選びましょう。
<ふきのとう>
(温性、苦味)ふきの効能に加えて、健胃作用がある。
ふきの花の蕾のこと。独特の香りとほろ苦さが特徴。ポリフェノールが含まれて いて胃腸の働きを整えてくれます。天ぷらやふき味噌が有名。蕾がまだ固く閉じていて乾燥していないものを選びましょう。
春野菜に含まれるほろ苦さは、余分な熱を取り気持ちを安定させ、寒い冬の間、新陳代謝が悪くなって貯まった老廃物を排出するデトックス効果があります。
おすすめ春野菜を紹介してきましたが、食べてみたい、料理してみたと少しでも思っていただけたら幸いです。
春野菜を食べて、心も体もリラックスして、環境変化の大きい春の季節を乗り切りましょう。