Q:便秘によいと思って、バナナやヨーグルトをとっていますが、効果がありません。どうしてでしょう?
A:<便秘のタイプによっては、バナナが逆効果になることも!>
体内の有害物質を外に出す排便は、健康を保つ上で大切なこと。慢性的な便秘は、食欲不振や肌荒れ、冷え、頭痛など様々な不調を引き起こす原因にもなります。しかし、便秘にいいと言われる食材でも人によっては逆効果になることもあります。
自分はどのタイプなのか。それに合わせて食べ物を工夫出来ると便秘解消の糸口になります。
(食養生から考える便秘の原因)
1)「熱がりタイプ」(腸内の熱による便秘)熱がり、脂っこい物や辛い物の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎによって腸内に熱がこもって乾燥し、潤いを失い便が出にくくなるのが原因。まずは食生活の改善を心がけ、体内の熱を冷まして腸の潤いを保つよう心がけましょう。
2)「ストレスタイプ」(気の詰まりによる便秘)ストレスによる緊張や、座りっぱなしの生活、トイレを我慢する習慣などで気の流れが停滞し、胃腸の働きが悪化して起こる。リラックスが何より大切。ストレスを上手に発散し適度に体を動かすことを心がけましょう。
3)「冷えタイプ」(冷えによる便秘)冷え性、虚弱体質、疲労、冷たい物のとりすぎで下腹部が冷え、胃腸の働きが低下して起こる。冷たい物は控え、温かい料理がおすすめ。
4)「エネルギー不足タイプ」(気の不足による便秘)虚弱体質や疲労、慢性疾患などで気が不足し、胃腸の働きが低下して起こる。排便力がなく便秘になる。まずは基本的な体力をつけ、胃腸の働きを高めることが大切。
5)「血(けつ)不足タイプ」(血の不足による便秘)欠食などによる栄養不足、病後、産後、過労、貧血などで血=栄養が不足して胃腸の潤いが足りず働きが弱まり、便を出す力が衰えることが原因。足りない血を補いながら、体を整えましょう。
(タイプ別にとりたい食材)
<便秘になりにくい生活習慣を>
便秘は日常の生活習慣が原因になっていることが多いもの。
食事はもちろん適度な運動を心がける、しっかり睡眠をとる、ストレスを上手に解消する、トイレをあまり我慢しない、など生活面での工夫も大切です。
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