2021年7月16日金曜日

発酵食品の効果は?

 Q:コロナ対策で、発酵食品をとる人が増えていると聞きます。どんな効果がありますか?

 

A<発酵食品は、腸内環境を整え体の免疫力を高める>

 

 変異ウイルスも現れ、なかなか収束のめどがたたない新型コロナウイルス感染症。

 ウイルスを完全に避けることは難しいこと。それゆえ一人一人が自身の免疫力を落とさず、ウイルスに負けない体作りを心がけることが大切になってきます。免疫細胞の6~7割が腸管に存在しています。それゆえ、腸内環境を整えることで免疫細胞が活性化し、免疫力を高めることにつながります。発酵食品は善玉菌を増やし腸内細菌のバランスを整えることで、免疫力アップにつながります。

 

<腸内環境を整え免疫力を高める食品>


(発酵食品)乳酸菌やビフィズス菌、麹菌、酵母菌などの善玉菌が含ま

れている。

(例)ヨーグルト、納豆、味噌、ぬか漬け、キムチ、甘酒、酢、醤油など

(オリゴ糖と食物繊維)善玉菌のエサになり、善玉菌の増殖を助ける。

・オリゴ糖を多く含む食品:野菜類(玉ねぎ、ごぼう、ネギ、にんにく、アスパラガス)

  果物:(バナナ)豆類(大豆)

・水溶性食物繊維を多く含む食品:大麦(押し麦、もち麦)野菜類(ごぼう、人参、オクラ、ブロッコリー、ほうれん草など)豆類(納豆)海藻、きのこ、芋類(里芋、こんにゃくなど)

 

<手軽に毎日続けられる、腸内環境を整える食事の工夫>

・ご飯は麦ご飯にする

・納豆、キムチ、ぬか漬けなど発酵食品を冷蔵庫に常備(最近は簡単にぬか漬けのできるキットもあります)(塩分の多いものなのでとり過ぎには注意)

・間食やデザートに、ヨーグルト+きなこ、果物、甘酒をとる

・味噌汁は具だくさんする(野菜、きのこ、わかめなど)

・サラダにはブロッコリー、人参、わかめ、オクラ、アスパラガスなどをプラス

 玉ねぎを使ったドレッシングもおすすめ

・惣菜を買う時は、ほうれん草ごま和え、ひじき煮物、きんぴらごぼうなどを選ぶ

 

 

免疫力を維持するには、毎日の積み重ねが大切です。コロナ禍で生活スタイルが変化している今こそ、食事を見直していきたいですね。