Q:冬の健康対策に効果のある食養生のポイントをおしえてください。
A :暦の上での冬は「立冬」から「立春」までの3か月、現在では12月から2月末頃が冬と考えられています。寒さと乾燥が益々強くなる季節です。冬は寒さの影響で新陳代謝が落ちたり、活動量が減ったりします。体の中では、気、血が停滞しやすくなります。そこで負担になりやすいのが身体の水分代謝を司る「腎」です。ここに該当するのが尿を作る腎臓、尿を蓄える膀胱、生殖器、ホルモン、免疫系で「生命力の貯蔵庫」とも言われ、冷えを嫌います。生ものや冷たい飲み物などは避け、体を中から温める気血の巡りをよくする食材や「腎」の働きを助け免疫力を高めてくれる食材、体を中から潤し乾燥予防する食材を意識して取り入れると良いでしょう。
<冬の食養生のポイント>
①体を中から温める
②「腎」を養う
③気血を補い巡らせる
④体を潤す
<おすすめ食材> (「腎」を補うものは黒色の食材)
体を温める食材:ねぎ、ニラ、ニンニク、生姜、鶏肉、えび、栗、シナモンなど
腎の働きを助ける食材:黒米、黒ごま、黒豆、黒きくらげ、海藻、牡蠣、くるみなど
気血を巡らせる食材:ゆず、みかん、きんかんなどの柑橘類
体を潤す食材:きのこ類、大根、ほうれん草、春菊、豆腐、など
鍋物やお正月のおせち料理の食材に多く使われています。自然の恵みとは良くできたもので、冬の食材には冬の食養生に合うものばかりですね。寒い季節は体を温めようとエネルギーを消費します。毎日きちんとバランスのとれた食事をとることも大切。ここに紹介した食材を取り入れて、おいしく食べて健康的に冬を乗り越えていきましょう。
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